高齢化と人口減少も大問題ですが、未婚の高齢者が増えています。結婚や子どもを産む産まないはもちろん本人の自由だし、結婚したかったし子どもをほしかったのに、思うようにならなかった人ももちろんいるでしょう。離婚して一人で子どもを育ててきた私は、保母さんや友人や近所の人など多くの人の助けを受けてきたのですが、経済的には誰にも頼らず娘を育て、そして15年前から一人暮らしになってからも、そして死ぬ時も一人でやっていくだけの覚悟と準備をしています。一人で生きるというのは自由で気ままな代り、責任もともなう。ところが年末にある出来事があり、自分だけの責任を負っているだけではだめなことを痛感しました。一つは、気ままに生きて姉たちのひんしゅくを買ってきて、ほとんど没交渉だった80代の男性。つまり、私の叔父の身元引受人になったのです。姉たちというのは100歳と96歳と89歳の私の母とその姉たち。その叔父が道端で倒れてけがをしていたと、まわりまわって私のもとに連絡があったのです。何歳かもはっきりとは知らなかった叔父をめぐって、姪3人で協議し、一人暮らしでは心もとないので、ようやく老人ホームに入居してもらうことになった、その身元引受人になったというわけです。

2015年の統計によれば、50歳まで結婚していない生涯未婚率は男性で23.37%。およそ4人に1人。1980年の10倍にもなっています。女性は14.06%で3倍。今後ますます結婚しない男女は増えると予想され、婚姻しなくても同棲で子どもを産み育てるカップルの多いフランスなどと違って、非嫡出子への社会的差別のある日本では、結婚しないということは子どもを持たないと同義といってもよく、子どものいない一人暮らしの高齢者が増えることは火を見るより明らかでしょう。

私の母たちの時代は兄弟姉妹も多く、姪や甥が何人かいるものの、一人っ子や二人の子が当たり前の時代、姪や甥もあてにはできません。認知症になったり、からだが動かなくなった場合のことを自己責任でしっかり準備しておくことといっても、気ままに生きてきた人ほど「野垂れ死にすりゃあいい」と言い、備えをしない。また、無年金だったり経済力がないと、備えもしにくいのが現実でしょう。非正規雇用の未婚率が高いという数字があります。今後、彼らが70代80代になる前に、社会がどう支えるか考えておく必要がありそうですね。

超高齢化のもうひとつの問題