板門店を訪れる観光客が増えているというニュースを観ました。言わずと知れた朝鮮半島中間部に位置する、朝鮮戦争停戦のための軍事境界線上にある地区です。

若い人たちは知らないかもしれません。何か、中華か韓国料理の店かしらと思った人もいるくらいです。

朝鮮戦争そのものが遠い過去のことのように思っている人が多いでしょうが、北側の朝鮮人民軍、中国人民志願軍と、南側の国連軍で停戦協定が調印されたのは1953年。

以来、この板門店の境界線を隔てて、韓国軍を中心とした国連軍と朝鮮人民軍が顔を合わせて停戦協定順守の監視を行っています。

20年ほど前に当時の民主党代表鳩山由紀夫さんや仙石由人さんたちとこの板門店に行きましたが、やはりピリピリした緊張感のある雰囲気で、特に北朝鮮兵士のこわばった表情を見ると「ああ、戦争は終わってない」「分断されたままなんだ」と痛切に感じたものです。

それが、南北の首脳会談に続いて米朝首脳会談も開かれることになり、一気にこの「分断」が解けるかもという情勢になり、板門店のこの境界線がなくならないうちに見ておこうというので、観光客が殺到しているらしいのです。

そんなに簡単に非核化の交渉が進むとは思えませんが、東アジア、ひいては世界の平和のためにも、確かに板門店の境界線がなくなることは象徴的出来事です。

商魂たくましい業界が観光客を引き寄せているのだとはいえ、人々が平和を願っているのも事実。拉致問題の解決だって、喫緊の課題ですから。

板門店に観光客が増えている?