コロナで延期になっていたコンサートに出かけました。10ヵ月ぶりでしょうか。CDも聴けるけれど、やはり生(ナマ)はいい。ヴァイオリンの天満敦子さんもピアノの岡田博美さんも、久々に人々の前で演奏できる喜びが満ちていて、魂が揺さぶられる思いで、雑念を振り払うことのできた2時間でした。

オンライン会議などは、遠方にいる人たちとも会って話し合える喜びがありますが、やはり、直接出会って触れ合うことの素晴らしさってありますよね。これまで当たり前に思っていたことに、ひとつひとつ感動してしまいます。

一人暮らしだと緊急事態宣言が出ていた頃、ずっと一日中ほとんど人と話さないという日もありました。週に1回くらい買物に行くけれど、喋らないでも用は足せる。毎朝新聞を取りに行く時、管理人さんや清掃の人と朝の挨拶くらいはする。でも仕事の打ち合わせなどはメールやライン。そんな時、電話をくれる友人にはとても嬉しくなったものです。忙しくて次から次に仕事をこなしている時は、SNSのほうがいいと思っていたのに、人は身勝手なものです。

子どもが産まれた直後から、出産の感動を日記につけ始めた私は、子育てをもちろん楽しんでいましたが、締め切りの原稿は多いし、娘が生後1ヵ月頃からTV出演も講演も断らずにやっていたので、ついに切れてしまったことがあります。息抜きが必要だったんでしょうね。「もうダメだ」と思い、パートナーに子どもを押し付け、ミュージカルを観に出かけたのです。

家事と育児に疲れ果てている女性が主人公で、夫の脱ぎ捨てた靴下が丸まって本棚にあったりとか、「男ってみんなそうなんだ」と笑えるミュージカルでしたが、不思議ですよね、家にいる娘が気になって気になって。さっきまで一緒にいたのに早く抱きしめたくなって、走るように帰りました。

それでも、ミュージカルを見て、音楽と芝居に癒されて、しばらく私は子育てと仕事に没頭できたのでした。

生(ナマ)の文化は偉大です。

コロナ感染がまたも拡大しています。コンサートや芝居に安心して行けるよう、気のおけない人たちとワイワイ飲み食いできるよう、早く収束することを祈りたい気持です。

生(ナマ)のコンサートはやっぱり素敵!