夏の夕方7時、津田塾からの帰り、鷹の台駅へ向かう私は府中街道から細い道に入った時、後から男がついてきて襲われたことを前号で書きました。
おかしい!と思って駆け出した私を男が襲ったんです。(前号も読んでね)

口をふさごうとしたのか、同時に男の右手が私の口から首を絞めるようにまわり、
そのまま私は右手の林に連れこまれました。
162センチの私より頭一つ大きい、身体のがっしりした男。
腕を払いのけようとしても膝で蹴ろうとしても力の差がありすぎて、押し倒された。

その時「大丈夫かあ」と道路の方から男の声が。「ここです、助けて~」と叫んだ私を
男は突き飛ばして逃げた。私は道に飛んで出て「おじさん、ありがとう」
「大丈夫か」 「うん大丈夫。犯人捕まえなきゃ。」

男に襲われ、(1)林に連れ込まれ(2)その男が玉川上水に落ちて(3)。。。という経緯を地図に書いてみました。

その時、府中街道の方から津田塾生が二人「大丈夫ですかあ」と叫びました。
そこまで私の声が響いたのでしょうが、怖いのか、近寄ってこない。「110番して!
と私は叫んだ。横に電話ボックスがあるのに、二人はじっと立ったまま。

「おじさん悪いけど、ここで犯人が出てきたら捕まえて。カーキ色の作業服を着た若い
180センチくらいの男だから。私110番してくる。」

私はダッシュして110番通報し、パトカーが駆け付けるまで塾生の2人と3人で府中街道側で見張ってました。悔しいし、腹が立つし、絶対つかまえてやると思ってました。パトカーが駆け付け、私が押し倒されたところを確かめ、犯人を探した。

 

ところが誰も見つからない。物音もしない。逃げたんじゃないかと警察はいいます。
「そんなことありえない。みんなで見張ってたもの」

30分ほど経った時、玉川上水の中から「助けてくれー」と男の声。
縄を下して警官数人がかりで男を引き上げたら、私の言った人相通りの男だったんです。

玉川上水って知りませんでしたが、ビーカーのように上は狭く底が広い、つまり落ちると一人ではまず上がれないらしいんです。それにしても犯人が
「助けてくれ」なんてね。

この後、パトカーに乗って警察まで行くのですが、ストッキングが破れ、服には草や泥がついていて、私は初めて自分の身にもっと悲惨なことがおきていたかもしれないとぞっとしたのです。

第2回はここまで。
次回9月4日の「強姦罪は強盗罪より軽い?」 ③
「vol.3 事件は武勇伝に」に続きます。

 

 

vol.2 『強姦罪は強盗罪より軽い?』 ② 「犯人が『助けてくれー』?」