安倍さんの経済政策、いわゆる「アベノミクス」は、大胆な金融緩和政策、機動的な財政政策、成長戦略の三本の矢からなり、すでに金融緩和、財政政策によって急激な株高、円安の状況が出現しました。昨年11月には1ドル80円前後だったのが、半年後の5月半ばには103円台をつけました。でもねえアベノミクスで私たちのくらしはちっとも良くなっていない。

急激な円安への転換がつくりだしたのは、海外から輸入する原料の高騰。それによって、石油製品、小麦など飼料などが次から次へと値上がりし、徐々に私たちの生活を圧迫し始めています。これはアベノミクスの副作用というべきで、見過ごすわけにはいきませんよね。

たとえば、電気、ガス料金が7月からいっせいに値上げされ、食料油、パン、ハムなどの食料品も相次いで値上げ。8月から私の大好きな牛乳も上がる。中には値上げこそしないものの内容量を減らす「隠れ値上げ」というせこい値上げも行われているのよねえ。有識者の試算によると、円安のために年間の家計の負担が9万6000円も増えるんですって。明らかに私たち消費者の財布に負担をかけている。

安倍さんは、このほど三弾目の成長戦略を発表したけど、肝心の市場からは「踏み込み不足」と低い評価しか得られず、あわてて「秋に思い切った投資減税を決めたい」と追加措置を表明せざるを得ませんでした。

この成長戦略の中では、「10年間で1人あたりGNI(国民総所得)を150万円以上に増やす」との成長目標が盛り込まれました。GNIとは、国の豊かさを測る目印のひとつで、GNP(国民総生産)やGDP(国内総生産)とは違います。安倍さんみずからも年収と言い間違えた。いえ、わざと言ったんじゃないのかしら、参院選目当てで。「プラス成長が続いた2002年度から2007年度でもGNIは18万円しか増えていない」し、とても150万円の達成は不可能なのに、年収を150万増やしてくれると思った人はけっこう多いもの。

一方、5月には日経平均株価が1万5000円を突破したものの6月中旬には1万3000円と株式市場は乱高下が続く不安定さで、円相場の乱高下も加わり、さらに国債金利の上昇によって財政の先行きにも懸念が出始めています。そして参院選が終ったら、また1100円も下げてしまった!

私たちにとって切実なのは、安倍政権になってからこの半年で平均月給が8000円も下がっているってこと。それでも人々は自民党を選んだ。民主党は猿でもできる反省が足りなかったってことなのね!!

第48回はここまで。
次回8月13日の「戦い済んで」②
「vol.49 非正規社員をまたまた増やすのはやめて」に続きます。

vol.48 『戦い済んで』 ①「給料は下がるし円安で生活が破壊される‐それでも人々は自民党を選んだ!」