パン工房PukuPukuで買い求めた天然酵母パンを食べながらこの原稿を書いています。
工房にはカフェもあって甘い香りに包まれて、コーヒーも飲めます。ここ社会福祉法人いたるセンターは
障がいのある人の職業訓練から働いて自立するまでを支援し、健常者と障がい者が共に生きる社会を
目指し、様々な活動をしています。

理事長の谷山哲浩さんからお話は伺っていましたが、先週21日、シルクスクリーン印刷やさをり織りでマフラー
などを製作している阿佐ヶ谷福祉工房、オリーブせっけんやカレーの材料作り、包装、ラベル貼り、また公園で
の清掃など様々な作業をしているあけぼの作業所、そして保育園ピヨピヨにパン工房PukuPuku、グループ
ホーム等々を見学させていただき、あけぼの作業所では、一緒のお昼ごはんもいただきました。

雇用契約を結べる人は時給の最低賃金が確保されるので月8~9万の収入があるとか。もちろん障がいが
重く、リハビリを兼ねている人もいるので、洗剤の袋詰めといっても、途中で居眠りしていたり、ゆっくりゆっくり
はかりで重さを計ったりで、スピードと効率重視とは真逆の世界です。でも、自分で通所して(半数は施設の
バスか家族等の送迎ですが)、毎日、やるべきことがあり、達成感もあれば仲間やスタッフの人たちとのコミュ
ニケーションがあるので、みなさん、通所を楽しみにしておられるとか。さをり織りをしている人に「写真を撮ら
せていただいていいですか」と尋ねると、「恥ずかしいな」と言いながら首に巻いていた手拭いを取り、「ちゃん
としなきゃ」と笑ってポーズを取って下さいました。

20代の時、私の取材に応じてくれた女性は、私とほとんど年が変わらなかったけれど、脳性まひで広いお屋敷
に住んでいましたが、親が一歩も外に出してくれないと嘆いていました。その1年後、北欧に取材旅行した時、
町のレストランにもショッピングセンターにも車椅子の人が大勢いて、日本との違いに驚きました。

あれから40年以上が経ち、日本でも少しずつ町のバリアフリーは進んでいます。健常者と障がい者の間の心
のバリアフリーも進むといいですね。

さをり織を織る男性
さをり織を織る男性
パン工房PukuPuku
パン工房PukuPuku
阿佐ヶ谷福祉工房の屋上には畑も。
阿佐ヶ谷福祉工房の屋上には畑も。
みなさんと
みなさんと
障がい者の自立を目指して